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子供の可能性がグンッと広がる!2020年より必修科目となるプログラミング教育とは?

2020年から義務教育で、プログラミング教育を行う事が閣議決定されました。日本では誰も経験していない授業内容になるため、不安をお持ちの方も多いかもしれません。しかし、プログラミング教育の内容を理解すれば、子供の将来のためになることが分かるはずです。

プログラミング教育とは?

2020年から、小学校でのプログラミング教育が必修化されます。プログラミング教育は、IT技術者になるための教育だと思われがちですが、実際はそうではありません。現代のIT時代を生き抜くための能力を育てる教育です。将来的にIT関連の職業に就くことを目的としているのではなく、どんな職業に就いても今後必要となるIT能力について学習します。従来の教育では、先生の指導通りに問題を解いていく形が主流でしたが、プログラミング教育では自発的に問題を解決する能力を高めていきます。現在、どんな企業もIT機器が使われることが当たり前となっています。将来は現在よりも、よりITが身近になりITの知識を求められるようになります。つまり、IT機器を活用して、子供が将来大人になった時の「生きる力」を身に着けることが必要となるのです。

プログラミング教育が必修化された経緯

政府の成長戦略では経済面の内容だけではなく、教育に関する戦略として2020年からプログラミング教育を行い、「21世紀型スキル」を身に付ける必要性が明記されています。「21世紀型スキル」とは、デジタル社会に対応するための必要なスキルです。
4分野10項目あり、「21世紀型スキルの学びと評価プロジェクト〈ATC21S〉」で提言されました。これは世界的企業の、「Intel」「Microsoft」「Cisco Systems」「Apple」「ORACLE」などが協賛している世界基準です。これらの世界基準に基づいて、海外では既に小学生のプログラミング教育が始まっています。日本もこのことを受けて、プログラミング教育を行うことになったという経緯があります。

「21世紀型スキル」

  1. 思考の方法
    ・創造力とイノベーション
    ・批判的思考、問題解決、意思決定
    ・学びの学習、メタ認知(認知プロセスに関する知識)
  2. 仕事の方法
    ・情報リテラシー
    ・情報通信技術に関するリテラシー(ICTリテラシー)
  3. 仕事のツール
    ・コミュニケーション
    ・コラボレーション(チームワーク)
  4. 社会生活
    ・地域と国際社会での市民性
    ・人生とキャリア設計
    ・個人と社会における責任(文化的差異の認識および受容能力を含む)

プログラミング教育で学べること

プログラミングを行う過程では、子供達が創造力を働かせ、自分自身で意思を決定し問題を解決していくといった体験ができます。従来の教育では、問題の回答は「1つ」であり、正解を導く手順も「1つ」だと教育されてきました。しかし、プログラミング教育の場合、目的に向かって動作の指示を行う時に、人によって指示内容が変わっていきます。つまり、プログラミングの指示の方法は「1つ」ではなく複数の方法があり、その回答についても複数の正解があるのです。
プログラミングでは、正解に対して一つの方法だけではなく、例外処理も考えなければなりません。社会人になると、一つの正解だけをもとにして仕事をする事はほとんどなく、常にさまざまな可能性について考えながら問題解決をして仕事を進める必要があります。このことから、プログラミング教育で身につける考え方が、社会で生き抜く力に通じているのです。この「生きる力」に加えて、ITの知識を身に着けるためにプログラミング教育が導入されます。つまり、プログラミング教育を受けることによって、どんな職業についても対応できる応用力を身に付けることができるのです。